香港で食品の買い物をすれば必ず見かける
重さの単位「斤」と「磅」。
これは何かと言うと、
「斤(カン)」斤(きん)と「磅(ポン)」ポンドで、
量り売りなど、重さあたりいくら、で売られているものに
使われている重さの単位で、
グラムやキログラムの代わりに書かれています。
お肉の量り売りにも磅、
果物でも果物屋さんではイチゴのように重さでいくら
のものには磅が使われています。
大根なんかも重さがそれぞれ違うので、1磅あたり
いくら、で表示されています。
そして、お魚は斤で表示されています。
水槽で泳いでいる魚です。
香港の食品に表示されている、売る時の重さの単位は
一般的に、「gグラム」や「kgキログラム」
ではないことが多いのです。
ただ、日本のスーパー「イオン」では、
「磅」はあまり見えず、主に毎100克(グラム)あたり
で表示されています。
さて、「斤」「磅」がそれぞれ何グラムかというと、
1斤…600g
1磅…454g
香港に来てしばらくは、これを知らなくて、
磅で書かれていても、何グラムくらいなのか
わからなかったものです。
ところで、食パンも1斤と言いますが、
これは、明治維新後にアメリカやイギリスから食パンが
入って来た時の食パンの重さが450gだったのを、
当時の人がポンドと斤と混同して450gになったそうです。
その後、食パンによって重さもまちまちで、
ひと塊りの食パンを1斤というようになった
らしいです。
食パン1斤も、元々は、重さの単位だったのですね。
まあ、食パンの話はこのくらいで…。
あと、面白いのは、香港では1斤600gなのが、
中国では500gだというのです。
中国と香港で違うというのは面白いですね〜。
スーパーでもお肉屋さん、果物屋さんでも、
どんな単位で記されているのか、見てみると面白いです。
パックされたお肉も、磅あたりの値段で表示されています。
葉物野菜も磅
お惣菜も磅
丸ごと一羽のチキンは「隻」という単位です。
1個いくらのものは、日本と同じ「個」や「件」
袋に入っているものは「包」…
いろいろとあるので見てみましょう。
麺売り場は、実に様々。
「個」「斤」「隻」「包」など、いろいろです。
海老などの袋は、「1包」単位で売られ
袋に書かれている内容物のところは「克」g(グラム)
で書かれています。
これも「磅」、ただ、細長いものは「篠」です。
ザルなどに盛られた一盛りは「份」
こちらは「盒」。
束になっているこちらは「札」
磅は圧倒的に多く使われています。
イギリスの影響ですね。
磅のおおよその重さは覚えておきましょう。
日本のスーパーでも商品にグラム、キログラムの他、
いろんな単位、
例えば、「個」「本」「袋」「枚」「皿」「パック」…
などが付けられていそうですが、
香港でも、上記に挙げたもの以外にも、
いろんな単位があります。
お買い物しながら、いろいろ見つけてみてくださいね。