息子は、香港でインターナショナルスクールに
通う高校生。最終学年、いわゆる受験生でした。
香港のインターナショナルスクールでは、
多くの学校がIB (国際バカロレア
International Baccalaureate)カリキュラムを
取り入れており、息子の学校でも、
最後の2年間はそのIBディプロマ資格を取得する
コースに沿って勉強してきました。
IBと言っても、聞いたこともなく、
あまり関わりがない人がほとんどだと思いますし、
これまでにブログに書いたこともなかったのですが、
思えば数年前、IBについて何も知らなかった時、
情報が見つけられず、その時はわからずじまい
だったので、少しでも共有しておこうかな
と思い、書いています。
IB(国際バカロレア)というのは、簡単に言えば
世界で認められているカリキュラムで、
以下のような人材を育てることを目的にしています。
Inquirersーー探究する人
Knowledgeableーー知識のある人
Thinkersーー考える人
Principledーー信念のある人
Communicatorsーーコミュニケーションができる人
Risk-takersーー挑戦する人
Balancedーーバランスのとれた人
Reflectiveーー振り返りができる人
Open-mindedーー心を開く人
Caringーー思いやりのある人
こんな人に成長したら素晴らしいことですが、
このIBカリキュラムは受験生にとって
世界で最もハードなカリキュラム
なんて言われていることもあり、
寝る時間がないというくらい、
課題などに追われて大変だということです。
実際、常にこれもやらなきゃ、この締め切りは
いつ…と、いつも大変そうにやっていました。
コロナが重なったため、半分以上はオンライン
授業だったこともあり、普段と勝手が違い、
更にストレス倍増で大変だったに違いありません。
このカリキュラムを履修し、試験で獲得した
ポイント数により、大学が求めているポイントに
達していれば申請でき、合格への道が開かれます。
選択しなければならない科目は6科目、
ハイレベル、スタンダードレベルをそれぞれ3つ
選びます。ハイレベルは、大学の一般教養レベル
だと聞いたこともあります。
イギリスのAレベルのように得意な3科目だけ
選べばよいカリキュラムがある中、
6科目履修するというだけでも大変なのに、
さらにExtended Essay, Creativity Activity Service,
Theory of Knowledというものもやらなければ
なりません。
Extended Essayというのは、
自分でテーマを決め、調べたり、
統計を取ったりして4000字以内(英語なので
4000単語です)で書き上げるものです。
とても日本の高校でやるようなレベルでは
なさそうでした。
Creativity Activity Service,(CAS)は、
文字通り、Creativity, Activityは、スポーツ、
音楽、アートなどのアクティビティを、
Serviceはボランティア活動をします。
そして、それらの活動を通して、
どんな風に自分が成長したかなどを
レポートを書いていました。
そして、TOKというものでは、知識とは何か
ということについて学ぶようです。
まあ、とにかく、やらなければならないことが
てんこ盛り!という感じらしいですね。
あくまでも息子が自力でやってるのを脇から
垣間見る程度でしたので、あまり詳しくは
わかりませんが、とにかく大変そう、
日本の暗記型の学習とは全く違い、
レポートやエッセイなどを書くことが多そう、
レベル高そう!
と感じました。
IBだけではありませんが、欧米の国の授業は
日本のように受け身ではなく、
自分で考える、調べる、レポートにまとめる、
エッセイを書く、プレゼンテーションする、
グループワークでディベートする…など、
こういう勉強の仕方をしているので、
自分の意見を持ち、考えを主張したり、
自分で考えて答えを導き出したり、
ということが自然にできるようになっていく
のでしょう。
インターナショナルスクールに通い、
学んできて、いろいろなことを吸収し、
国際的な感覚を身につけてきたと思います。
これを糧に、今後、世界でどう羽ばたいていくか…
とにかく、今はお疲れ様でした〜
という状況。
こちらも肩の荷がおりました。