オーストラリアの広大さ、自然を体感できた
アウトバックキャンプツアー。
このキャンプツアーは、なかなか味わえない
かなりサバイバルなキャンプでした。
他のツアーが利用する舗装された道路を
行くのではなく、赤土が永遠と続く道を走り、
キャンプ施設のないところに宿泊。
水や電気もなく、水は車に積んでいったもののみ。
さらにはトイレもなく、今日のトイレはここ、
と少し離れた木の裏側などと決めて
トイレットペーパーとシャベルを持って行って
用を足す…というものでした。
ツアー仲間がトイレ(トイレ用に掘った穴)を
シャベルとトイレットペーパーと共に写真に
撮っていて、
そんなものを撮るの〜?
と笑っていましたが、そんな、なかなかないものを
ちゃんとカメラに収めておくべきでした…。
シャワーももちろんなく、10日間の旅行中の
真ん中辺りで、シャワーがある所で一回だけ
シャワーできたと記憶しています。
冬の時期だったので、汗もかかず、
まだ我慢できましたが、暑い時期だったら
大変でしたね…(・∀・)
10人くらいのツアー参加者の国籍は様々で、
ヨーロッパを始めアメリカ、カナダ、台湾…
とインターナショナルな旅仲間達。
彼らと共に、今までに見たことのない
雄大な景色を見て、大自然を体感し、
貴重な数々の経験ができたこのツアー。
オーストラリアを2ヶ月旅した中で
最も印象に残った10日間でした…。
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10日間のアウトバックキャンプツアーを
何回かに分けて書き記していきます。
この旅はずいぶん昔、1998年に
オーストラリア滞在中に一人で旅した時の
ものです。
この旅のスタートはこちら↓の記事からどうぞ。
メルボルンからグレートオーシャンロードを通りアデレードへ-1998年の旅の記録
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メルボルンで予約しておいたツアーは
こんなキャンプツアーでした↓。
Heading Bush 4WD Adventure
混んでいるところやバスを避け
少人数グループで真のアウトバックを探検
アボリジニの歴史、文化、生活スタイルを学ぶ、
オーストラリアの独特なワイルドライフを経験、
ハイキング、砂漠の温泉で泳ぐ、
キャンプファイヤーを囲んでリラックス、
満天の星空の下で寝る…
なんてことが書かれています。
ツアー料金は$695
食事やパーク入場料込みです。
20年前で物価は安く、まだ消費税もなかったので
ずいぶん物価が上がった今のオーストラリアでは
考えられない料金だと思います。
その頃物価が安かったとはいえ、
それでもこの料金は、他のツアーなどと比べても
お得でした。
ツアーに参加したのは、6月下旬。
オーストラリアでは冬の寒い時期です。
ツアースタート時の心境とか、
どのようにツアーがスタートしたか
よく覚えていないのですが、
10人乗りくらいのバンに乗り込み、
ツアーが始まりました。
アデレードからエアーズロックへ向け
北上していきます。
スタートした頃は、緑も多く、
まだまだ見慣れた風景です。
それが次第に乾燥した赤土の大地に
変わっていくのですが。
Mt Remarkable National Park
散策した山のところより
Warren Gorge
一泊目はこの近くでキャンプしました。
〈2日目〉
昔(1800年代)にこの辺りに村があった跡地
Waurambulla caves
ここにはアボリジニの壁画が残っていました。
Flinders Rangesという山々の繋がるエリアを
進んで行きます。
Wilpena Pound
これは、アルバムに一緒に挟んであった絵葉書です。
こんな感じの、特に何もないところをひたすら走ります。
まだ山が多いですが、この先は山もなくなり、
ただただ広い、赤土の大地へと変わっていきます。
ツアー参加者達と
フランス人、ドイツ人、オランダ人、スペイン人、
アメリカ人、カナダ人、台湾人2人(友達同士)、
この後、イギリス人が途中参加し、
それになおりんの10人。
そしてオーストラリア人のガイドさん
という、多国籍nメンバーが集まりました。
台湾人以外は、皆一人参加。
学生さんから20代がほとんどでした。
ドイツ人女性だけ、30代前半だったはず。
フレンドリーなメンバーで、程よく仲良くなりやすい
人数で、日数も10日間と長かったので、
それなりにいい感じに皆でまとまって、
いいツアーでした。
とはいえ、やはり英語力がなかったために口数少なく、
仲良くなりきれなかったのが今でもちょっと残念です。
〈3日目〉
この辺りまで来ると、山の景色もなくなり
アウトバックに入り、
こんな道をひたすら走る…
警告の看板
この先、遠隔地につき、いろんな注意事項が
書かれているものでした。
十分なガソリン、水、食料、地図、スペアタイヤ、
シャベル、救急キット…などを持つこと、
脱水症を避けるため、適度に水分を摂ること、
他、夜間の運転や天候による運転の注意点なども
書かれていました。
ここは、どんな場所だったか…?
オーストラリアの旗がはためいていました。
Old Ghan Railway
ザガンというアデレードからエアーズロックへと
続く鉄道の線路です。
なおりんたちが1週間かけて移動したところを
この鉄道を使うと一日くらいで到着するのかなぁ?
Lake Eyre
世界6番目に大きい湖とのことですが…
湖と言っても水がない…。
乾燥しているオーストラリア大陸の中央部、
雨の少ない時にはこのように干上がっているの
ですね。
途中、車を停車して、
夜のクッキング&キャンプファイヤーのための
薪集めをしているところ(かな?)
ただ今William Creekという所にいるようです。
手書きの、大まかな地図!
この表示によると目指すエアーズロックまで900km。
そこからさらに上がったダーウィンまでは2,398km。
オーストラリアの主要都市までの距離が書かれているのに
なぜかこのツアーのスタート地点のアデレードまでの
距離がないですね。
ちなみになおりんが旅をスタートしたメルボルンまでは
1,780km、すでに長い距離を移動してきました。
オーストラリアの広さがわかりますね。
陸路で横断しようというと、何日もかかる訳です。
そんなに観光スポットがある訳ではなく、
こんな感じで1日が暮れていくのですが、
ただひたすら広く、移動する時間が長かったと
思いますが、車での移動ばかりで長かった
という記憶はありません。
〈4日目〉
特に何もない広大な赤土のの大地ですが…
何か杭のように見えるものはと言うと、
ドッグフェンスで、野生の犬ディンゴが羊などを
襲うのを防ぐため、張り巡らされたものなんです。
その距離はなんと!
9,600kmと書かれています。
日本の本州の北から南が1,500km程なので、
想像を絶する長さですね。
オーストラリアの北東部のクイーンズランド州から
西部のウェストオーストラリア州まで。
広大なオーストラリアをこのフェンスは
横断しているんですね。
この後、William Creek Hotel とreal bush pub
に立ち寄りました。
ホテルというので、アウトバックの中に
ちょっとしたビル(ホテルとパブ)があるのかなぁ
と思ったら、あらら…期待を裏切られた…
寂れた田舎の、西部劇に出てきそうな建物がぽつんと
あるだけで、パブにはそこに似合いそうなおじさん達が。
ホテルはどれかな…?宿泊できる部屋はここに
あるのだろうか… という感じでした。
写真がないのでお見せできませんが。
なおりんも、はっきりとは覚えていませんが、
イメージは鮮明に残っています。
そして、Coober Pedyというオパールが取れるの町へ。
この辺りは昼夜の気温差が激しく、夏の日中は
寒く、冬は冷え込むとのことで、家が地下に作られて
いるとのことで、地下の家や教会を見学しました。
地下の教会
地下の家
地上の玄関を入り、地下に降りていくと部屋が
ありました。
これはCoober Pedyで買った絵葉書
穴が掘られた場所が多いのか、こんなサインが
あるようですね。
オパール採掘のトンネル内も見学し、
オパールを売っている所へ。
そこにあった5ヶ国語で書かれたパンフレット。
日本語でも書かれていました。
日本人も結構来るってことかしら。
これを訪れたのは20年も前なので、今はきっと
中国語や韓国語の表記もあるんでしょうね。
ツアーの車
夕食を終え、キャンプファイヤーを囲み暖を取りながら
話すツアー仲間たち
こうして4日目が終了。
まだまだアウトバックの旅は続きます。